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【女風の本番問題に関して】私の経験と想い

〜前書き〜

この話を公式ブログという場所に掲載してもいいと言ってくださったオーナーに感謝します。

記事を書くにあたって

今回は少し暗いお話になります。

女風界隈Twitterでよく目にする話題。「本番行為」についてです。

私自身の過去の経験を書かせて頂きます。

私はTwitterを熱心に利用しています。

そこで仲良くなった女風ユーザーさんが、ある告白を勇気をもってされていました。

彼女の口から語られるその事実に愕然とする一方で、

「彼女になら話せるかも知れない」

と心が言ったのでした。私の辛い経験も、彼女は受け止めてくれるかも知れない、と。それは「救い」でした。心が喜んでいました。

そんな心情を内観しながら、

「どんなに辛く壮絶な出来事も、開示することで救われる人がいる」

と悟ったのです。

彼女は、開示するにはタイミングがあると私に言いました。無理する必要はないと。

でも、私には彼女に出逢ったこと、Twitterをやっていること、女風業界にいること、ライターをしていること、その全てがタイミングだと感じました。

発信ツールとしてYouTubeもやっているのですが、声に出して表現することはできませんでした。何度撮り直しても、真意が伝わらないと感じました。

そして元々使っていたツールのnoteというアプリに記事を書く事にしたのです。

今回はその内容をこのブログにも載せたいと思っています。

影響を与えてくれた彼女に感謝と、本当に尊敬の念を送ります。

私の経験

私は、風俗で働いたことがあります。

でも経歴として言えないくらいのもの。出勤日数は4日間程で、20代中頃でした。もう10年以上前の話です。

仕事の内容はホテルヘルス。

デリヘルと違うところは派遣先がホテルということ。ホテル街の近くに待機所があり、送迎はなく徒歩でホテルに向かってました。

働いた理由はお金がなかったから。早急にお金が必要だったから。

それが安直すぎたなと反省しています。

私はプロの人を尊敬しています。男女共にプロの方は本当に尊敬に値する、大変な仕事です。

私はプロにはなれなかった。なれるような人材ではなかった。知識も経験もないのに安直だった。

お客様からの強制的な本番行為により妊娠、中絶をしました。

このブログを通して、

「安直な考えでは風俗で働いてはいけない」

ということ

「本番行為は犯罪である」

ということ。警鐘を鳴らしたいと思っています。

今思えば、

何故排卵日付近に出勤したのか?

ピルは?

アフターピルは?

本番をさせないよう上手くかわせなかったのか?

色々考えが浮かびます。

自分にできることはあった、と。

しかし当時の私には何の知識もありませんでした。

じゃあ働くべきではなかった。そう強く思います。

本番を受け入れた。そう思われるかも知れません。

記憶が曖昧なところはある(辛い経験って前後の記憶が曖昧になるんですよね)、でもその瞬間のことは忘れません。

 

どうやっても逃げられない体勢ってあるんだ、と頭の隅で冷静に思ったこと。

 

成人男性に馬乗りになられている時の抵抗力なんて、無に等しいということ。 

 

中に出された、という感覚がはっきりとあったこと。



曲がりなりにもその時の私は風俗嬢で、相手はお客様で、本番行為があって咎められるのはどっちなんだろう?

レイプされました、なんて言えるのか?

それが通る世界なのか?

と、無知な私は混乱しました。

行為の後は泣くことも出来ず、平然と缶ビールを飲んでいるお客様を後にホテルを出ました。

 

こういうこともあるのか?

本番行為禁止なのにしてしまった…お店にはどう言おう?

排卵日付近なんだけど大丈夫かな?

 

そんなことだけが頭を巡り、アフターピルなんて知識はありませんでしたし、そういった対処について調べる余裕も冷静さもありませんでした。

当時私がした事は、その仕事をやめる事。

4日程しか働かず、「明日から行きません」と言っても通るようなお店でした。

本番をされた事は言えませんでした。

ただその現実から逃げ、もう二度とそんな被害に遭わないようにと辞めることしか出来なかったのです。

風俗で働いたことは誰にも言っていなかったし、ましてや本番行為があった事なんて言えないし、毎日心臓が縮む思いでした。

生理が来ない。

待てど暮せど生理は来ない。

冷や汗が出て、涙が出て、もうどうしたらいいのか全くわかりませんでした。

産婦人科に行く勇気はなく、とりあえず妊娠検査薬を買いました。

結果は陽性。

公衆トイレの中、震える手で検査薬を穴が開くほど見つめた事をハッキリ覚えています。

 

絶望。嫌悪。罪悪感。

 

それらが繰り返し繰り返し襲って来ます。

妊娠検査薬の結果はほぼ99%正確なものである。

調べるとそう書いてあり、抱えきれなくなって何度も泣きました。

 

実家暮らしでなかった事が救いでした。

親にその事を知られたら、と考えるととにかく悲しませてしまうだろうと今でも胸が痛みます。

一緒に暮らして居た姉には、号泣して只事ではない状態だったので知られてしまいました。

彼女にも罪悪感を分けてしまった事を、今でも後悔しています。

 

産婦人科に行くと、やはり妊娠しており、「出産を希望されますか?」と聞かれました。

「いいえ」

そう答える時に、私の心は一度死にました。

それくらい自分の全てが嫌になったのです。

私の想い

今になって風俗嬢が本番強要されることは被害届が出せるのか?と調べてみました。

本当に今更ですが。

☆同意なく本番行為に及ぶと強制性交等罪で逮捕され、処罰を受けるリスクがある

☆相手が風俗嬢だからといって、強制性交等罪の要件が軽くなるわけではない、同意は推定されない

という事でした。

この文言を見て、胸のつかえが取れたような気持ちになりました。

誰も泣き寝入りしなくていいんです。

ユーザーもキャストも、男性も女性も、その他の性の方も。

どんな状況においても、同意がない性行為は犯罪。

当時そのように強く意志を持てていれば、何か変わっていたかも知れないなと思います。

現在も、私の元にはセラピストに本番行為をされ精神的に傷ついた、というユーザーさんから相談が来ます。

一方で、ユーザーさんがセラピストに対して本番行為を求めるという現状もあります。

男性に女として求められたい。そう思う女性は多くいるでしょう。

例えばセックスレス。

例えばパートナーが居ない。

理由は多様にあると思います。

本番は禁止という世界で、例えば大切な推しのセラピスト、もしくは恋心を抱くセラピストと行為があったとすると、特別感があるでしょう。

そういった特別さを求めるユーザーさんもいるのかもしれませんね。

まとめ

2人きりの世界。

口外しなければ誰にも分からない。

だから個人の自由だと言う方もいるかも知れません。

しかし、私は自身の経験を持って、これからも警鐘を鳴らしていきたいと思っています。

現代は、YLさんの掲げる「フェムテック」ないしは、セクシャルウェルネスの時代だと思います。

女性の抱える複雑な悩みも、セラピストによって解消される。

満足感や、オーガズムを感じるための、女性のためのセクシャルトイがテクノロジーによって多く世に出ている。

本番行為がアナログだと言っているわけではありません。

女風においては、もっと違ったアプローチで女性が満足する世界であってほしいと思っているのです。

そしてもっと性にオープンで素直で、女風を利用することで心も体も健康になる、そんな業界であってほしいと個人的には望んでいます。

セラピストも、ユーザーも、悩みが無く良好な関係である。

そんな理想を掲げて、これからも女風業界に関わっていけたらと思っています。

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